ものづくり支援センターしもすわ

【スゴ技】MEC

2014.8.22

特級仕上げ技能士、キサゲ加工

目で見ても全くわからない金属表面の微妙な凹凸を整える「キサゲ」という作業。国家検定の特級仕上げ技能士の資格を持つ藤原さんにその技術を見せてもらいました。
−「キサゲ」というのはどういう加工方法なんですか?

金属加工の一種なんですが、この大きなノミのような道具を使って金属表面を削っていく作業です。特に可動部や金属同士の接触部に用いられる事の多い加工なんですが、機械だけではどうしても難しい「ガタがなくキツクもない」っていう状態に近づくためのものなんです。

−見た目はまっ平らなのですが、凹凸はどう見ているんですか?

目に見える色や光から耳に聞こえる音、それと指先の感覚や力のかかり具合から判断しています。感覚的な分、その日の体調や気分にも左右されるので自分との戦いですね。機械では「点」を判断することはできるけど「全体」での組みあがりっていうのは結局人間の「しっくりきた」っていう感覚の積み上げなんです。部品同士をこれ以下もこれ以上もない状態で組み立てる。いかに妥協しないかがポイントです。

−特級技能士はいつ取得されたんですか?

平成7年に特級仕上げ技能士を取得しました。その前にも2つの作業区分で一級技能士の資格を取得していたのですが、自己の技術を高めるために挑戦してよかったと思っています。

「自分の技術がいいか悪いかは自分では絶対に決められないから。他人の評価がすべてですね。」綺麗に整えられた美術品のようにも見えてくる金属の表面を見つめながら藤原さんは語ってくれました。

PROFESSIONAL


藤原 均さん
有限会社MEC
長野県岡谷市長地御所1-8-36-1
tel.0266-26-7878
fax.0266-26-7873

本ページの情報は2013年下諏訪工業ガイド掲載時点のものです
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