ものづくり支援センターしもすわ

【スゴ技】有限会社松林鋸製作所

2014.6.27

職人の手仕事による鋸制作

目で見てもわからない調整をしただけでも、
使ってみると全然違う。それが本物の鋸です。

大小様々な鋸が並ぶ松林鋸製作所の工場。使い込まれツルツルになった鉄床の前に座り、金槌で刃の微妙な調整をする上澤さん。中学卒業後すぐにこの製作所に弟子として入社。師匠の技術やノウハウをじっくり学びながら10年かけてようやくお客さんに渡せるものが作れるようになったとのこと。

それから50年。鋸とそれを使う職人を見つめ続けてきた上澤さんは「最近は大量生産の安い鋸が多く出回っていて、確かにそれでも仕事はできる。でもこうやって手で作られ手で調整された鋸を引いてみると全然違うんです。ただ、その“正しい引き方”が出来る人自体が減ってきている。寂しいことですね。」と語る。

よくできた鋸は場所によって厚みが少しずつ変わっていて、使っているうちに出てきた微妙な「ひずみ」は今の技術をもってしても機械では直すことができず、飯田や山梨からもここへ修理を依頼しにくる大工がいるほどだという。

「もう長いこと鋸をやっているけど、最後の夢というか、下諏訪でとれた砂鉄やなんかを使って鋸を作ってみたいですね。」そう言いながら繊細でいて力強い、刃の調整を実演して見せてくれた上澤さんでした。

PROFESSIONAL


上澤 卓治さん
有限会社松林鋸製作所
下諏訪町矢木町212-14
tel.0266-27-7054

本ページの情報は2012年下諏訪工業ガイド掲載時点のものです
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